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 多くの人が一度ぐらいは「口臭」を気にしたことが、あると思います。「口臭」は無人島などで一人生活する場合は問題になりませんが、複数の人間社会ではとても気になるものです。特に欧米では日本と異なり、人と人の間の距離が短いほど親密であるという習慣があります。したがって、「口臭」や「体臭」についてエチケットとしてかなり気を使っております。しかし、近年五ローバルナ時代になり、エチケットも国際的に水準化しつつあります。
 このエチケットとしての「口臭」についての簡単な知識と予防法をこのサイトで紹介いたます。

 このページの内容は患者さん向けのものです。

■ 口臭について
口臭とは?  文字通り口から発する臭いのことです。この口の臭いには病的なものや、そうではない飲食物などの臭いもあります。しかし、ここでは専門的立場から食物由来のものは除きます。
 臭い自体も感覚的なもので、その臭いに対する受容器(臭いとして感じる器官)の有無や感度の関係してきます。すなわち、非常に官能的なものであるということです。
口臭の分類 1.真性口臭症 1)生理的口臭 原因疾患が無いもの(ニンニクなどの一時的なものを除く)
2)病的口臭 a.口腔由来の病的口臭 口の中の病気や変化、機能低下によるもの。口臭の90%以上がこれにあたる。
b.全身由来の病的口臭 耳鼻咽喉、呼吸器疾患、内臓器疾患によるもの
2.仮性口臭症 患者は口臭を感じるが、他人からは臭いが感じられないもの。
3.口臭恐怖症 病的に口臭に対する意識が強いもの。
これらは口臭症の国際分類から抜粋しました
生理的口臭 病的状態ではなく臭うものであって、ニンニクとか食べ物に由来するもの以外を言います。この生理的口臭の6割が下の苔によるもので、それ以外は原因不明意のものが多い。
口腔由来の病的口臭 ここで最も多いのが、歯周病由来のものです。逆に歯周病の人はほとんど口臭が発生していると見てよいでしょう。細菌では歯周病の有無の検査に口臭測定が行われつつあります。しかも、90%以上の口臭がこの部分に入るのです。したがって口臭のある人は歯周病の検査を受けてください。又、定期的に検査を受けることをお奨めします。
全身由来の病的口臭 耳鼻咽喉、呼吸器系、消化器系、その他前進疾患などによる口臭です。よく胃が悪いと口臭がすると言われるのが、これに当たります。しかし、頻度はかなり低いです。癌による口臭も特徴的といえるでしょう。
仮性口臭症 これは本人が口臭を感じ他人には感じないものを言います。本田俊一先生などは、この仮性口臭症にも特殊な他覚的ににおいがあるとして治療をすすめております。もちろん、この可能性は否定できませんが、現在のところ学会の見解は上記のようになっております。
口臭恐怖症 これはあくまでも精神的なものを言います。これは歯科医師だけでは治療困難とされております。
これらは一般の方に解り易く解説しました、学術的にはニュアンスが少し異なるかも知れません。
■ 簡易自己診断法
ステップ1 次の項目にいくつ該当しますか?3つ以上該当する方は、口臭の検査を受けたほうが良いでしょう。
  1. 口で呼吸することが多い。
  2. 歯がぐらぐらしている。
  3. ハミガキで出血している。
  4. タバコを吸う。
  5. のどが渇く(口が渇く)。
  6. 口内炎が良くできる。
  7. 舌の表面が黄白色または茶色である。
  8. 口臭を気にしていない。
  9. 鼻が悪い。
  10. ストレスを感じやすい。
ステップ2  コップを使用した方法。これは吐息をコップの中に入れ、すぐに自分でかいで見ると良いでしょう。朝の起床時が最も解り易いです。これを数日繰り返してください。
診  断 ステップ1で3つ以上の項目に該当した方は、ステップ2の朝の起床時のコップ診断法を試してください。この結果が陽性であった場合は、口臭治療の可能な口臭外来のある医院でご相談ください。
口臭を気にしている患者さんには、ほとんど口臭が無いのが一般的です。むしろ全く気にしていない方のほうが口臭が著しいのです。でも口臭は、ちょっとした知識をもつことによって簡単に予防することができます。以下をご覧ください。口臭予防の簡単さが判ると思います。
■ 知っておくと便利な口臭の知識
 口臭の知識も無く、むやみやたらにマウスリンス(うがい薬)などで洗口しても、逆効果の場合があります。また、舌ブラシでゴシゴシやって舌に傷を作ってかえって口臭が増悪することもあります。
 やはり口臭予防には、正しい知識を得ていただくことが最も大切です。又、口臭の発生しやすい時間帯や状況を知ることにより、他人に迷惑をかけないで済ますことが可能です。
口臭の種類
 1. 食物に由来する口臭 「ニンニク口臭」で代表されます。食品を食することで口臭を発生させるものを言います。これらは病気ではありませんので時間が経過すれば、自然に治癒するのが特徴です。
 2. 歯周病性口臭 病的口臭で最も多いのが、この口臭だと言われております。歯周病の簡易診断に有効です。
 3. 残留食渣由来性口臭 食べカスが「むし歯」や不整合な詰め物や被せもの隙間に詰まり、口内の細菌によって発酵して口臭が発生するものです。
 4. 口内炎性口臭 アフタ性口内炎などを発生源とした口臭です。
 5. 潰瘍性口臭 口内の粘膜が潰瘍を起こすと独特な口臭が発生します。
 6. 義歯性口臭 「入れ歯」の手入れ不足より発生した口臭です。
 7. 老人性口臭 老化に伴い、あらゆる機能低下により発生する口臭です。
 8. 出血性口臭 口内で出血した血液から発生した口臭です。
 9. カンジタ症性口臭 口腔カンジタ症患者に発生する口臭を言います。
 10. 口腔扁平苔癬性口臭 口腔扁平苔癬(頬粘膜や歯グキレース模様に粘膜が変化した病気)患者に発生する口臭です。
 11. 腫瘍性口臭 特に悪性腫瘍(癌)などは独特な口臭を発生します。
 12. 妊娠性口臭 特に妊娠初期は「つわり」等で口臭を発生しやすくなります。またホルモンの変化で独特な口臭を発生することもあります。
 13. 排卵性口臭 排卵日前後に発生する口臭を言います。
 14. 口呼吸性口臭 口で呼吸する人は必ず口臭が発生します。
口臭の特徴
 1. 口臭が最も強くなるのは起床時です。
2. 飲食時は口臭が消えます。水での「うがい」でも大丈夫です。
 3. 口臭は唾液の分泌量が減少した時、発生します。(緊張時には唾液の分泌量が減少するため口臭が発生しやすくなります。)
 4. 口臭の一番の発生源はです。
 5. 唾液だけでも口臭を消すことが可能です。(すべてのカギは唾液が握っています。)
 6. 口臭を発生させるのは口内の細菌が原因です。
 7. 細菌が食物を分解して口臭のガスを発生させるのです。しかし食べなくても口臭を発生させることを忘れないで下さい。
 8. ストレスは口臭を増強させます。
 9. 歯グキなどの粘膜の炎症(口内炎を含む)は口臭を発生させます。
10. 口臭の原因は大部分が歯周菌です。
11. 空腹時は口臭を発生させやすい。
口臭予防法
もちろん、口臭治療のできる歯科医院へ行っていただくのがベストですがこのページではできるだけ手軽な予防方法を紹介したいと思います。ごく一般的な予防方法ではありますが、病的な口臭症の方にも多少の効果はありますので、参考にして見て下さい。
舌による洗浄
舌による口内の洗浄法
 舌を動かすことにより、舌の付け根の下側に唾液の出る穴があり、そこから唾液が反射的に出ます。この唾液を使い、口の中をくまなく洗います。特に歯並びの外側と唇やほっぺの間は念入りに舌を使い洗いましょう。』そうすると、口の中の口臭を出す細菌が洗われ、口臭が減少します。ただし応急的方法であります。
舌清掃
舌ブラシやタングクリーナーによる舌洗浄
 口臭の発生源は舌ですので、舌背の歯垢を除去することによって口臭を予防することが可能です。舌の清掃は1日1回が原則です。余り強くしたり、回数を多くすると逆効果ですのでご注意ください。
うがい
水によるうがい
病的口臭でなければ水による「うがい」でも充分に口臭が消えます。ただ、効果時間は短いので注意してください。
洗口剤(マウスリンス)による「うがい」
 病的口臭の方は洗口剤の使用が効果的です。たくさんの種類の洗口剤が市販されておりますので、どれを選んでもある程度は効果が期待できます。ただし長期間の連続使用は避けたほうが良いでしょう。
チューインガム
チューインガムの効果
 チューインガムの口臭予防効果は機械的と化学的の2つの作用があるが、科学的作用のクロロフィルやフボノイドは実際に薬剤としての効果は無いとのことです。従って機械的な効果のみですので、どれでも差が無いと思われます。ただキシリトールガムはペーハーを下げないので予防効果がありそうです。
ハーブティー
ハーブティー
ハーブティーにおいても臨床的には余り効果が無いとアメリカで行われた国際口臭学会で報告があったそうです。
お茶
カテキン効果
 お茶の成分であるカテキンは消臭効果があるといわれております。最近は成分のカテキンだけを抽出したものが出ております。
唾液分泌
唾液分泌機能促進
 「むし歯」・「歯周病」も唾液分泌機能が大きく影響しておりますが、口臭もこの唾液分泌機能が大きく左右します。また現代人は唾液分泌機能が低下しているとも言われております。そこで「むし歯」・「歯周病」予防もかねて唾液分泌機能を促進させる為には、食事の時には「よく噛む」ことです。「1口30回以上」噛んでから飲み込んでください。
*「家庭でできるむし歯予防法」の食事療法のページを参考にしてください。
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